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日本酒「缶」でコロナ打開 (株)アグナビ クラファン好調

経済

掲載号:2021年2月12日号

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缶の魅力をPRする玄さん
缶の魅力をPRする玄さん

 市内本村の(株)Agnavi(アグナビ)(代表・玄成秀さん/28)が、コロナ禍による消費量減に直面する日本酒の魅力を伝えようと、インターネット経由で資金を募るクラウドファンディングを実施している。リターンは人気マンガ「もやしもん」のキャラクターが描かれた日本酒の缶。開始2週間で支援額700万円を超える好調ぶりだ。支援金は、缶による飲み方を広げるための活動資金などに充てられる。

 クラファンは1月21日にスタート。目標としていた支援額100万円は、わずか7時間で突破した。東京農業大学大学院の学生でもある代表の玄さんは「驚き半分、うれしさ半分」と喜びを見せる一方、「会社が目指す将来に対しては、まだ半歩踏み出したばかりです」と語る。

宴会減の中で新境地を開拓

 かつて一升瓶や四合瓶に入った日本酒は、大人数による宴会の席など日本文化に欠かせなかった。しかし近年は飲み方や酒の種類も多様化。コロナ禍によるイベントや外食の自粛がその傾向に追い打ちをかけている。

 そんな中アグナビが提案するのが一合(180ミリリットル)の日本酒が入った缶。「Ichi―Go―Can」という名称で展開し、自宅での1人飲みなどの場面でも、気軽に楽しめるようにという思いを込めた。「瓶ではなく缶であることで、女性も抵抗感が少なく手に取れると思います」

 中身は、東京農大の学生が松岡醸造(埼玉県)と共同で生み出した純米大吟醸「農学原酒」。日本酒は通常、割水によるアルコール度数の調整が行われるが、この商品では調整前の「原酒」にこだわり、ソーダ割など多様な飲み方を提案。「もやしもん」とのコラボにより、若い世代にもアプローチしている。

 一般的な酒蔵における製造ラインは瓶が中心で、缶の導入には新たな設備投資が必要だ。アグナビでは今後、そのハードルを下げる仕組みづくりなども見据えていく。

 昨年2月に創業。11月には湘南ビジネスコンテストで準大賞を受賞するなど、地域にも新たな風を吹き込んでいる。玄さんは「生産者に多様な選択肢を持ってもらうというミッションのため、挑戦を続けたい」と話している。

 クラファンの期間は2月25日(木)まで。【URL】https://camp-fire.jp/projects/view/240873
 

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