総務省が6月25日、2020年国勢調査の結果を発表し、茅ヶ崎市の人口が同調査の結果としては初めて24万人を超え、過去最多となったことがわかった。都内からの転入が増加していることから、コロナ下におけるライフスタイルの志向の変化が見えてきた。
調査は2020年10月に実施。茅ヶ崎市の人口は前回(2015年)の23万9349人から3254人増え、24万2603人となった。
推計より大幅増
茅ヶ崎市の推計よりも1913人多かった。
人口増減は2つの要素がある。出生数と死亡数の差から算出する「自然増減」と、転入者数と転出者数の差から算出する「社会増減」だ。
住民基本台帳人口移動報告によると、「自然増減」は近年、少子高齢化の影響で減少の一途を辿っている。一方で「社会増減」は増加傾向が続いており、特に2020年は、19年と比べて転入者が251人増、転出者は283人減となった。
都内からの転居目立つ
2020年における転入は、神奈川県の他の自治体と東京都からの転入合わせて7割を占める。特に都内からの転居が大幅に増加。19年の1323人に対し、20年は302人増の1625人が転入した。特に世田谷区、大田区、目黒区はそれぞれ100人以上と、目立って多かった。また都内からの転入のうち、特に40代以下の「子育て世代」「プレ子育て世代」が261人増となった。
市によると、以前から推計以上に人口増加傾向が見られたが、コロナ下で転入が加速している。その背景として、リモートワークの普及に伴う仕事や生活への志向変化があるという。市担当者は「茅ヶ崎で実現されているライフスタイルに多くの人が共感している結果と捉えている」とした。
なお6月1日現在の人口は、24万2798人で過去最多となっている(2015年国勢調査を基に算出)。
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