不動産とITなどのテクノロジーを組み合わせた不動産テックサービスを展開する(株)ワンノブアカインド(東京都港区・川島直也代表取締役社長)が発表した「2022年5月全国市町村中古マンション価格と騰落率ランキング」によると、茅ヶ崎市での販売価格は前年同月比で38・62%(約925万円)上昇し、全国1位だったことが分かった。
これは同社が運営する情報サイト「マンションレビュー」の保有データに基づき、全国の中古マンションの相場を調査したもの。坪単価をベースに、70平方メートルでの価格に換算した「中古マンション価格」と、1年前と比較した価格の上昇率を表す「騰落率」のランキングとなる。
コロナ禍で都内から移住者が急増
茅ヶ崎市における中古マンションの推定価格は、21年5月時点で約2395万円。今年5月は約925万円上昇の約3321万円となり、全国62位だった。一方、上昇率となる騰落率は38・62%で全国1位だった。
茅ヶ崎には、コロナ禍によるライフスタイルの変化やリモートワーク普及により、都内や横浜からの転入者が増加。交通アクセスをはじめ、自然・生活環境、価格などのバランスが良いことで人気が高まった。
茅ケ崎駅南口の明治地所ハウジングセンター茅ヶ崎店の野上大樹営業本部長は、「20年7月頃から本格的な移住ブームが始まり、かつてない勢いで物件が動いた。都内の物件よりも専有面積が広くなる一方で、価格を抑えられるため人気が高まり、強気と思われる高額物件も軒並み売れている。この流れは2年経った今も続いている」と語る。
総務省のデータによれば、21年の23区内からの転入者は、コロナ前の19年比で89・5%の大幅増、20年比で44・0%の増加率となり、2年連続で全国1位だった。
価格の条件合わず「様子見」する人も
急激な需要の高まりによる物件不足や価格高騰により、地元住民が購入を先延ばしにするケースも。野上さんは「地元の方からの問い合わせや来店が若干減りました。価格が落ち着くのを待っているのではないか」と分析する。
横浜市在住で茅ヶ崎在勤の30代男性は「茅ヶ崎で物件を探しているが、この半年で価格が上昇している状況を目の当たりにしている。今は購入のタイミングではないのかなと感じる。西湘エリアなども候補地になってきている」と話す。一方、築30年超の3LDKマンションを所有する60代女性は「同じ敷地内のマンション価格が1年前よりも5〜600万円高くなっているので正直驚いている。家族と売却の話題も上がるようになった」と語る。
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