2013年度に予算として計上、あるいは2014年度以降の予算に計上を予定される見込みだった事業を、国からの指示で2012年度の補正予算として組み込むいわゆる「アベノミクス」。茅ヶ崎市では2月に定例議会で2012年度補正予算として審議・可決された。9事業総額11億4066万円がアベノミクスによるものだ。
2月の定例議会での歳出補正の内訳は、総務費5項目(1億3319万円)、民生費15項目(7876万円)、衛生費3項目(7331万円)、農林水産業費1項目(714万円)、土木費7項目(1億622万円)、教育費8項目(10億4441万円)となっている。その中で「緊急経済対策事業費」と指定されているのがアベノミクスによるものと判断される。
農林水産業費の漁業維持管理事業費(714万円)と土木費の幹線道路維持保全計画策定事業費(210万円)、橋りょう維持管理経費(9680万円)、教育費の学校管理用備品整備事業費(小学校576万円、中学校483万円)、学校施設整備事業費(小学校5億5383万円、中学校3億4390万円)、特別支援学級関係経費(小学校5353万円、中学校7276万円)の9事業がそれに相当する。
教育費が9割超
割合で見ると、教育費が約91%、土木費が約9%、農林水産業費が約1%となり、茅ヶ崎では教育費にアベノミクスの影響が大きく出ていることがわかる。
市財政課によると、国から緊急経済対策事業費に計上できる対象一覧のようなものが各省庁より通知され、その中で各所管が該当する項目を確認し、補正予算に計上したという。そのような形式で該当項目を当てはめるため、各市町村で「アベノミクス」の影響による補正予算内容は異なり、茅ヶ崎市の特徴は教育費に計上される額が多かったことがわかる。
この補正予算での具体的事例としては、教育費では大規模改修工事や屋外防水・外壁改修工事やアスベスト対策除去工事(以上小学校)や、特別教室等空調設備設置工事(今宿小・第一中・西浜中・萩園中・梅田中・北陽中・赤羽根中・小出小・小和田小・松浪小・鶴嶺中・松林中・鶴が台中・浜須賀中・松浪中・中島中・円蔵中・赤羽根中)などが行われる。その他、土木費の橋りょう維持管理経費では、宮ノ下橋と萩園橋、中島橋の耐震補強工事が決定された。
|
<PR>
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|