9月に犬とパフォーマンスの世界大会「2013ワールドチャンピオンシップ」に出場する 堀貴(たかし)さん 松浪在住 39歳
「犬との絆」世界で表現
○…「この犬(こ)がミスをしたら、全て私の責任です」。9月開催の犬とディスクを使って演技する世界大会「2013ワールドチャンピオンシップ」出場への意気込みを語る。市内の犬専門店オーナーとしてほぼ休み無しで働く傍ら、自分の愛犬も育て訓練し、6月のアジア大会予選で優勝を勝ち取った高度技(フットストール)を更に進化させる。「私達だけの演技を着実に積み重ね、目標は上位です」
○…大磯で生まれ、父の転勤に伴い香港やブラジル、アメリカで生活。幼少期から動物が大好きだった。犬を初めてペットにしたのは小学1年の頃。その犬が死を迎えた時、両親と姉を含む家族全員が深い悲しみに襲われた。「もう我が家ではペットを飼うのはやめよう」と家族会議で決めたという。「あんなに可愛い犬をもう飼えないのか」と諦めた少年時代だったが、この体験が後に「犬のトレーナーになりたい」との強い決意の根底となる。
○…抑えていた動物好きの心は大学時代に再燃。一人帰国し下宿先でリスを飼った。「自分にしか懐かないところが本当に可愛くて。一緒に布団で寝ました」と当時を思い出し優しく微笑む。卒業後は海外と結びつきのある海運業界へ就職。8年働く間に「やっぱり犬と関わりたい」と退職し、朝から晩までドックスクールで1年間学んだ。その後国内外で犬に関係する様々な仕事を、約5年間修行のように志願し、昨秋独立した。「修業期間の色々な経験がとても役立ってます」と穏やかに話すが、その内容は壮絶だった様だ。掃除をはじめ多くの雑用業務も自ら率先して行った。
○…「茅ヶ崎が好き」と朗らかに断言する。店舗も希望の湘南エリアから市内を選択。世界大会の練習も市内北部で行っている。趣味の釣りは少しお預けだが、「今は犬と過ごす時間と絆を大切にしたい。ペットを超えて、私の大事なパートナーです」。世界で”絆”を証明する。
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