10/26〜27開催の文教大学学園祭「聳塔祭」実行委員長を務める 石川真世(まよ)さん 国際学部国際理解学科 3年生
茅ヶ崎の人に来てほしい
○…「やりがいがあって楽しそう」。これが実行委員になったきっかけだった。入学の1年生からメンバーとなり、2年生で幹部に相当する「本部」に引き抜かれた。昨年12月に委員長として指名され、今年の聳塔祭(しょうとうさい)テーマもメンバー90人全員が発案した中から自分の案「ココロ、ハネル、その瞬間。」が投票で決定した。「1年は365日あるけれど、聳塔祭は2日しかない。その瞬間を表現しました」と明快に答える。
○…秋田県で自動車整備工の父と温泉旅館の仲居だった母との間に一人娘として生まれた。地元で高校まで進学し、夏は野山、冬は雪に囲まれた大自然の下で育った。「探検が大好きだった。自分でも帰れるかなと心配になるくらい走り回った」。そんな明るい笑顔の裏で、小3で父を病気で亡くし、母は現在病床にあるという。「地元でいつか母とまた2人で暮らせるように、私が頑張ります」
○…「世界の貧困について学びたい」。文教大学へ進学を決めたのは学科の魅力だったという。父のように慕っていた高校の恩師が進めてくれたことも理由の一つだった。3年生で環境社会学のゼミを専攻し「通っていた高校の周辺商店街がシャッター街化しているので、芸術要素を取り入れて活性化させたい」と地域貢献への熱意が伝わる。その気持ちは「私は裏方で構わない。茅ヶ崎の人々に楽しんでもらえれば」と聳塔祭にも一貫して表われる。
○…趣味は読書と本屋巡り。「この街の人はこういう本を読んでいるのか」と街並みも一緒に体感することが好きだという。体を動かすことも得意らしく「スキーの大回転をやっていました」と楽しそうに話す。体力作りに中学では陸上部、ディーゼル車で2時間かけて通った高校では身体で表現する演劇部で部長も務めた。「帰省の際は地元の友達と飲み会もします」と話す表情から、母を想う優しさと寒さに耐え得る東北の芯の強さが感じられた。
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