ピアニストとして横浜山手西洋館などで活躍する 大根田 えみゆさん 矢畑在住 27歳
聴く人の心に届く演奏を
○…ソロピアニストとして単独リサイタルやゲスト演奏を行うほか、ヴァイオリンとチェロの三重奏ユニット「ピアチェリエ」としての活動、横浜山手にある3つの西洋館で調律維持ピアニストも務める。8月と10月には高校があった鎌倉でのリサイタルを控える。「今までは横浜が演奏の拠点でしたが母校の近くで演奏が出来るので今から楽しみです」と笑顔を見せる。
○…ごく一般のピアノ教室に通い始め、鶴嶺中2年の時の進路相談で初めてピアニストへの夢を語り周囲を驚かせた。「それまでは習い事としてのピアノだったので、受験に向けて歌や聴音など、ピアノ以外の勉強はその時点から大急ぎで始めました。一般家庭で音楽家を目指すという大変さを私も家族も全く知らなかったんです」と苦笑いで当時を振り返る。北鎌倉女子学園高校音楽科から桐朋学園大学ピアノ専攻と、本格的なピアニストの道に邁進したのは「とにかくピアノを弾くことが大好きだった」という思いからだ。
○…職業として選んだからにはピアノが頭から離れることは無いときっぱり答える。「息抜きで友達とご飯を食べたり買い物をしたりしますが、きれいなものを見ると演奏表現に生かされていくので、最終的にはピアノに繋がっているんです。27歳に出来る演奏は限られているかもしれませんが、お金を払って聴いていただく以上、自分なりの勉強は欠かしては駄目」。プロとして生きる覚悟を持ち、高い意識でピアノと接する。
○…会場の予約から告知などを自ら行うソロコンサートを大学卒業後から続ける。自らを『無名のピアニスト』と謙遜するが、最近では指名で呼ばれることも増えてきた。「演奏の機会を頂いたところは最高の音楽を届けたい。人の心に届くピアニストになることが目標です」。自分なりの音の追及を常に考えながら、茅ヶ崎や海外でのリサイタルという夢に向かい演奏活動を続けていく。
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