製造業の若手経営者・後継者交流会「湘南ものづくりワークショップ」のコーディネーターを務める 山下 祐さん 柳島在住 48歳
人と物作りを繋ぐ存在に
○…「製造分野は他業種と比べ同業者間の交流が少ない。共通して抱える問題解決の場となれば」。2市1町からなる湘南広域都市行政協議会主催の若手経営者交流会で、講師探しから司会進行まで務める調整役を担当。11月18日に第1回を開催し「講座後の交流会で親睦も深まった」と手応えを感じ、2月まで続く全4回の機会を実り多きものにすべく奔走している。
○…千葉に生まれ自転車で駆け回った少年時代を経て「バイクや機械が好きになった」。日大理工学部卒業後、就職を機に茅ヶ崎へ。「現場加工と技術営業経験を積んだ後、社長に『後を継いでほしい』と話されて」。10年先頭に立ち2010年、精密部品加工の(株)シンクフォーを設立。現在は妻と暮らし昨年永井機械製作所と経営統合した(株)Qulead(萩園)で専務取締役を務める。市内の製造・町工場7社の共同企業体「C mono C」にも参加。「共同受注や技術の強みを生かしフランスに拠点を作るなど、この時代に活路を見出そうと取り組んでいる」
○…自身を語る上で欠かせないのは、大学時代から本格的に続けている「オートバイレース」。就職後も「レース時は代休を取って両立した。給料日に給料袋ごとバイク屋に支払うことも」。苦労は絶えなかったが「好きだからやめようとは思わなかった」ときっぱり。情熱を持ち続け、06年にはGP―MONOクラスで全日本チャンピオンを獲得した。
○…08年に現役引退後、(株)シンクフォーで立ち上げたチーム「シンクエッジ4413レーシング」で監督として指揮を振るう。今年鈴鹿8耐へ初参戦も果たし「大変だった」と苦笑するが「目標は世界GP、ル・マン24時間へ出場すること」と目を輝かせる。「自社部品を大手チームへ供給するだけでなく、自分のチームで部品を使い参戦することで製品開発の加速も図れる」と話し「これからも様々な場面で人と物作りを繋いでいきたい」と笑顔を見せた。
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