3月15日の「しょうなん315成人式」を主催する 廣田 純也さん 茅ヶ崎市在住 37歳
美容で人を輝かせる
○…トレードマークはつば広のハット。マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるスマートな出で立ちから、美容師として訪問する福祉施設の利用者から「マイケル」の愛称で呼ばれる。「こうした方が覚えてもらいやすいんです」。昨年末、市民の意見交換の場「湘南オンラインLab」を立ち上げ、新型コロナで中止となった成人式に代わり、新江ノ島水族館で開催する藤沢・茅ヶ崎合同の「しょうなん315成人式」を企画した。
○…小学4年で初めて行った美容室で「美容」に興味を抱いた。時代はカリスマ美容師がメディアをにぎわせた90年代。大学進学が多かった茅ケ崎北陵高校から美容専門学校へ進み、都内大手ヘアサロングループに就職した。しかし、理想とのギャップに違和を感じ退社。本当にやりたいことを探すため、美容、経営、栄養学、スキンケアなどを学び直した。
○…そうして辿り着いたのが、社会に貢献しつつ、仕事として継続できる”ソーシャルビジネス”という考え方。知人の伝手で児童養護施設を訪問し、普段なかなか心を開かない子どもたちが、髪を切った時に見せた純粋な笑顔に心打たれた。「美容は人を前向きにさせる力を持っている」。自分の生涯のミッションを”美容と医療・福祉の連携”と決めた。
○…市内浜竹の美容室「Hair room」に勤務する傍ら、地域の高齢者・障害者施設で訪問美容を行う。障害者らが出演するファッションショーを手がけ、2018年から地元・茅ヶ崎でもショーを実現。関わる人すべてが笑顔になれるよう腐心する。「子どもの頃から髪を切ってきたお客さんは美容師にとって遠くて近い親戚のようなもの。新成人の晴れの舞台に、思い出を贈ることができたら」
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