"木の実"でアート 中原在住の小栗伸二さん
木の実を器用に使って小鳥や小動物を生み出す、小栗伸二さん(中原在住、63)。独学で習得したというその技術と作品の温もりに多くの人が惹きつけられている。
きっかけは、趣味で伊豆に造ったというログハウス。周辺の樹木に実が1年中なっていることに気づき「これで何かできないか。お金をかけず、誰も作っていないものを」を考え、木の実アートを編み出した。9年経った今では枝や流木なども使い、図鑑を見ながらペットや干支も作ってみせる。
使用するのは主にヤシャブシやハンノキの実だが、季節によって取れる実が違うので採集して保存しておくといい、部屋の中には様々な種類の実が揃っている。材料は自然のものにこだわっている一方で、「道具が命なので、道具はいいものを使うようにしている」というその手には頑丈そうなニッパーが握られていた。
小鳥一羽でさえ完成に3日はかかるという手の込んだ作品は、近所の人に見てもらおうと自宅前に設置したボックスに展示し、気に入ったものは購入することもできるという。「初めて売れたときは、嫁に出すような気持ちで涙が出たよ。これからもコツコツやって、見る人に楽しんでもらえたら」と目を細めて話す。今は2月22日〜27日に市美術館で行われる「湘南芸術家協会展」に向け作成中。「自分で終わりにしたくない。誰かに伝えていくのが夢」と目標を話し、はにかんだ。
問合せは小栗さん【携帯電話】090(4609)1775。
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