神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
平塚版 公開:2011年4月7日 エリアトップへ

避難者受け入れ『協働』の真価示せ

公開:2011年4月7日

  • X
  • LINE
  • hatena

 被災地への善意が市内でも広がっている。本紙ではこれまで、企業や市民団体が義援金や支援物資を集める姿を報じてきた。街頭で声を枯らして募金を呼びかけるボランティア。売上の一部を義援金にあてる企業や商店。現地まで炊き出しに出向く市民もいる。多くの市民が被災地の力になろうと、ひとつになっている。

 その中で、平塚市も先月22日、被災者受け入れのため、総合体育館に2百人規模の一時避難所を開設した。しかし、2週間経った4日現在も避難者の姿は見当たらない。それもそのはずだ。被災地への直接的アナウンスは市のホームページに掲示するのみ。開設期間も4月30日までに限っている。

 東北にいる被災者がどんな方法で平塚市の行政情報を検索し、1ヵ月ばかりの滞在のために遠方から足を運ぶのだろうか。大蔵市長以下、市職員には形ありきの姿勢ではなく、もっと現実的な動きを求めたい。

 受け入れ環境も万全とは言えない。避難所ではトイレやシャワーが利用でき、毛布を用意するとしてはいるが、食事や生活物資については避難者の自己負担を求めている。市議会議員のひとりは、「全く消極的な開放だ。被災地の体育館からお招きし、何も用意されていない体育館に入って下さいというのは、お粗末な対応としか言いようがない。総合公園にはきちんとした宿泊所もある」と憤る。

 支援活動に乗り出している市民団体の関係者も、「支援に関する市からの協力要請は未だに何もない。避難所の開設も初めて耳にした。炊き出しなどの支援は、呼びかければボランティアは幾らでも集まる。自宅の空き部屋に宿泊してもらってもいいという家庭もあるはず。行政は少なくとも市民の善意を引き出す働きかけはして欲しい」と話す。

 多くの避難者を長期滞在させるには、行政の力だけでは限界があるだろう。しかし、こんな時だからこそ、大蔵市長には2期8年で培った「協働」の真価を発揮し、官民一体となった支援に道筋をつけて、次期市長に襷(たすき)をつないでもらいたい。平塚市の旗印に市民の善意と知恵が集まれば、このまちで出来うることはもっと大きく広がるはずだ。
 

MADOショップ平塚真土店

断熱窓リフォームに、今年も国から補助金あり!

http://kobayashikenso.co.jp

<PR>

平塚版のローカルニュース最新6

11日ゼルビア戦で献血

ベルマーレ

11日ゼルビア戦で献血

Jリーグ社会貢献活動で

4月26日

クリアファイルを寄贈

中栄信用金庫

クリアファイルを寄贈

3市1町の新小1に

4月25日

地域密着で「生活必需施設」へ

祝1周年 ジ アウトレット湘南平塚

地域密着で「生活必需施設」へ

想定上回る客足で推移

4月25日

地域と目線を合わせて

地域と目線を合わせて

新GM・淺原さんに聞く

4月25日

記念タオルをプレゼント

記念タオルをプレゼント

ベルマーレとコラボ

4月25日

春の花「ペチュニア」最盛

吉川農園

春の花「ペチュニア」最盛

例年通りの出来栄え

4月25日

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

平塚版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook