ちょっとイイ話 ふたつになったランドセルのゆくえ
大磯町在住の田代まやさんはご主人の転勤で福島県に2年ほど住んでいたことがあり、近所で避難生活を送る「同郷」の被災者へ近所仲間と手助けができないものかと学用品やランドセルを集めた。しかし、避難家族の子どもの一人が新一年生だったことから、中古ではなく新しいランドセルをあげたいと仲間と資金を集めることに。購入資金を持って向かった大型店では、ランドセルは被災地へ送られており、購入することはできなかったという。
これは困ったと飛び込みで入ったのは紅谷町の『滝口カバン』。確かにランドセルはあったものの予算を上回っていた。田代さんは思い切ってオーナーの滝口勝弘さんに事情を話すと、滝口さんはわずかな金額で譲ってくれたという。
その間に、田代さんらの取り組みを知った人からも、匿名で新品のランドセルが寄せられた。ふたつのランドセルは、ひとつを避難者の新入学児へ、滝口カバン店のものは相馬市の幼稚園へ送り、支援仲間の下にはランドセルを背負った園児の写真が届いたという。
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