建設費は約127億円
平塚市新庁舎の第一期工事が10月、着工する。落合克宏市長は先月28日に記者会見を開き、建設計画の概要をあらためて記者発表した。さて、新しい庁舎はどんな形になる?
新庁舎の建築概要は、庁舎棟が鉄筋コンクリート造の地上8階・地下2階。併設される駐車場棟は地上1階・地下1階で、自動車200台、バイク33台、自転車120台を収容する。敷地面積は1万6411平方メートル、延床面積は3万6421平方メートル(庁舎棟は3万747平方メートル)。
建設費は総額約127億円で、税務署と一体的に整備を進めていることから、国と市は占有面積の比率で負担割合を算定。市が約113億円、国は約14億円を負担する。
駐車場の建設費は市が全額負担。税務署には使用料として負担を求める方向で、調整が進んでいるという。財源はこれまで積み立てた庁舎建設基金約71億円を充て、残りの42億円は市債を発行する。
階層配置については、1階に総合案内や市民窓口を集約。市民課や保険年金課、こども家庭課、福祉部などを集め、利便性を高める。また、550平方メートルの多目的スペースを設け、イベント空間としての活用も見込んでいるという。
2階には、市民税課や税務署といった税の窓口がワンストップ化される。確定申告も1階多目的スペースの活用を見込んでいるという。
防災対策については、消防本部や防災危機管理部、有事に災害本部を立ち上げる会議室を3階に集約。津波や豪雨の浸水に備えるとして、非常用発電機などの電気設備や重要データを保管する電算室が高層階に配置されるという。
また、周辺道路の整備計画も進められ、現在の本庁舎南東部の段違い交差点を十字路にし、歩道橋を撤去。江陽中学校側の道路も、現在の6mから9mに拡幅する方向で県警と協議しているという。
今後の工程は、第一期工事が10月から開始。現在解体中の議事堂跡地と駐車場、芝生広場に、新庁舎の高層部と低層部の一部を建設する。25年7月の完成を目指す。第二期工事は現庁舎を解体後、その跡地に残りの低層部を建設。28年3月の竣工を予定している。
完成すれば、豊原分庁舎や江陽中北側にある新館をはじめ、各施設の執務機能が新庁舎に集められる。分庁舎などの跡地利用については、具体的な検討はされていない。
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