買い物に安心感賑わいの創出にも
街の犯罪抑止や治安維持の手段として、平塚駅前の商店街で防犯カメラの設置が広がっている。今年9月には、公園通り西口商店会が8台のカメラの運用を開始。現在アーケードを改修中の湘南スターモール商店街でも、33台の設置を予定している。安心して買い物を楽しんでもらいたいというのが、共通の願いだ。
駅前商店街の防犯カメラについては、紅谷パールロード商店街振興組合(牧野國雄理事長)が2004年、他の商店街に先駆けて16台を導入した。06年には、駅西口東側の線路沿い周辺の駅前商和会(古木振一会長)が9台を設置。今年に入り、駅西口からまちかど広場までの通り一帯にある公園通り西口商店会(飯島則忠会長)も8ヵ所にカメラを置いた。
紅谷パールロード商店街振興組合の花岡竹男さんは、「当時は、都心の繁華街で防犯カメラが設置され始めた頃で、ここの商店街でも店舗のシャッターに、落書きや張り紙が増えて困っていた」と、防犯カメラの設置に踏み切った経緯を語る。
カメラの設置から7年が経過する。花岡さんは「落書きも張り紙も、今ではほとんどなくなった」と、抑止力の手応えを感じている。
駅前商和会の添田直さんは、「パールロード商店街が着手していたこともあって、犯罪の抑止効果や今後の治安を考えて判断した」と、防犯カメラを設置した当時を振り返る。
08年には、商店街で管理する街路灯39本の照度も上げた。「昼間に開いているお店が比較的少ないので、暗くならないことを心がけている。カメラを付けて街灯を明るくしたことで、以前よりも治安は良くなった感じはする」と話す。
公園通り西口商店会では9月から、カメラの運用を開始した。同商店会の長嶋徹さんは、「カメラの設置は賑わいを呼び込むための手段のひとつ」と語る。
先月には、地元小学校の児童と路上の花壇や街路樹の根元に花植えも行った。長嶋さんは「街並みがきれいになれば、治安もよくなるはず。昼も夜も安心して買い物を楽しんでもらえる通りにしたい」と話していた。
湘南スターモール商店街振興組合(常盤卓嗣理事長)では、老朽化したアーケードの改修にあわせ、防犯カメラ33台の設置を決めた。LED照明も導入し、照度アップも図る。常盤さんは「平塚の街は治安が良いとは言えない。お客さんに安心して買い物をしてもらいたいし、安心で安全な環境づくりはアーケード工事のひとつのテーマだった」と話す。
夜になると、歓楽街の表情を見せる平塚駅前。カメラ映像が警察の犯罪捜査に使われた例もあるという。治安維持の取り組みは、今後の商店街活性化を占うキーワードにもなりそうだ。
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