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平塚版 公開:2011年11月17日 エリアトップへ

タウンレポート 記念誌で歩みを振り返る 港地区自治連が50周年

社会

公開:2011年11月17日

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50周年記念誌を手にする編集委員長の清田さん(右)と府川さん(左)、冨田さん(後ろ)
50周年記念誌を手にする編集委員長の清田さん(右)と府川さん(左)、冨田さん(後ろ)

市内初の自治連「人情味」が土壌に

 港地区自治会連絡協議会(長谷川芳久会長)が結成50年を迎え、これまでの地区自治会の歩みを振り返る記念誌を編集した。港自治連では10年ごとに同様の記念誌を作成し、地域と自治会の歴史を記録として残している。今回も56ページにわたる力作。編集に携わった住民は、自治会活動の50年を振り返った。

 港自治連は1961年、当時から組織されていた夕陽ヶ丘と幸町、高浜台の3自治会で、市内初の連絡協議会として結成された。その後発足した自治会も加え、現在では港地区内の10自治会で運営されている。

 戦後の区画整理と町名改称に伴って自治会結成の機運が高まるなか、港地区では1959年、平塚市第1号となる夕陽ヶ丘自治会が発足した。その前年、平塚市初の公民館が夕陽ヶ丘に開館したのが結成への後押しとなったと見られるが、港地区が市内の自治会先進地だったことについては、その地域性にも理由がある。

 港自治連の長谷川会長は「自治会や自治連が次々と生まれ、他の地域から『あそこは変わった土地だ』と、よく言われた。もともと近所の面倒を見ようという人情味があったし、住民が地域のために何かをしようと考える土壌があった」と話す。

 記念誌編集委員の冨田泰博さんも「港地区は古くから漁業や海運が盛んな住宅密集地で、隣近所の結びつきが熟成されていたのでは」と理由を挙げ、自治連の府川大作さんは「隣の家の顔が50年経っても変わらないなんてことは、この地域では珍しくない」と語る。

 自治会草創期を知る清田宰宏さんによると、発足間もない自治会の役割は、害虫駆除薬剤の床下散布や溝掃除などの衛生活動をはじめ、住民からの要望で防犯灯の設置を行政に求めるといったものだったという。

 自治会の役割はその後、街並みの変遷や時代の要請に歩調を揃えてきた。港地区は現在、港小、太洋中、高浜高、平塚学園の他、1幼稚園、2保育園を抱え、約3500人の児童・生徒が通う学園都市の顔を持つ。その土地柄から、学校と自治連の教育懇談会が毎年開かれるなど、学校との連携が盛んだ。

 今回発行された記念誌にも「学園のまち『みなと』を探る』という特集記事が掲載された。記事を執筆した清田さんは「学校の歴代の校長先生から『こんなに地域と結びつきの強い学校はない』と驚かれる」と、その地域性を語る。

 地域の希薄化が顕在化する中、今後は自治会加入促進も大きな課題になりそう。長谷川会長は「3・11の震災がありましたが、有事の際に頼りになるのは自治会だと思う。駅前では新住民も増えており、防災のためにも理解を広げていかなければ」と、在り方を語っていた。
 

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