平塚版 掲載号:2011年12月1日号
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新たな教育のモデルケース 土沢中で神大生が学習支援

教育

学生が教員の補佐として授業を手伝う。写真は会話形式で英語の教科書を読み合う生徒をチェックする佐々木さん(中央)。
学生が教員の補佐として授業を手伝う。写真は会話形式で英語の教科書を読み合う生徒をチェックする佐々木さん(中央)。

開始から1ヶ月半感じる手ごたえ

 教職課程を履修する神奈川大学湘南ひらつかキャンパスの学生が、土沢中学校(栗木雄剛(くりきゆうごう)校長)の学習支援ボランティアとして授業に協力する取り組みを先月から開始した。特色ある学校作りを目指す土沢中と、学生に教育現場の経験を積ませたい神大双方にメリットのある取り組みとなる。

 中・高の教職課程を持つ神奈川大学を近隣に有する土沢中では、かねてから教育資源として大学と連携する道を探っており、同様の取り組みは2年前に一度行われている。しかし、科目ごとに授業を組む中学校では学生とのスケジュール調整が難しかったことや、中学側がどう学生を活用していくかなどの課題が浮き彫りとなった。

 「上手く形に出来れば必ず双方にメリットがあるはず」と、両者は2年かけて新しい協力体制を模索した。今回は中学・大学・学生が綿密にスケジュールを調整する仕組みを作り、授業前後の10分を使って打ち合わせや反省を行い、フィードバックする形を取っている。

 「やるからには学習支援という形にしたかった。学生が補佐してくれることで、生徒たちにより目が行き届くようになった」と栗木校長は話す。神大も「今の学生にとって学校へのボランティアは必須と言える。お互いにメリットがある」と、開始からわずか1ヵ月半で手ごたえを感じているようだ。

 「生徒にどう教えているのか、今の中学校の現状はどうなのか、そういうところを見たかった」と話すのは英語コースに登録している佐々木大輔さん(2年)。塾講師や家庭教師のアルバイトをする佐々木さんは、「マンツーマンで教えるのとは全然違う」と話す。同じく英語コースの松本健太郎さん(2年)も、「一人ひとり個性が違う。実際に生徒とふれあうことで、とても勉強になっている」と感想を話す。教師を目指す2人には、大学では学べないことを実感できる貴重な時間になっている。

 現在、ボランティア登録している学生は教職課程を履修している2年生以上の7人。英語コース、理科コースは正規教員の授業補助に入り、情報コースでは学校ホームページの製作、管理を行っていく。「第1期は12月で終わるが、来年の第2期からは可能なら新たに挑戦してみたい試みがある」と栗木校長。大学側も「来年春以降も説明会を開いて学生を募りたい」と前向きな姿勢を見せる。

 今回は教育委員会との協働で行われる初のケースとなり、今後は市の教育事業の一環として予算が付く可能性もある。「来年度以降、本格的な事業としての展開を視野に入れたい」と、市教育総務課でも一つのモデルケースとして期待を寄せている。
 

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