博物館 鎌倉時代の馬具公開 相模川で発見 春期特別展で
相模川下流で1940年ごろ発見された馬具「鉄製舌長鐙(したながあぶみ)」が、専門家の調査で鎌倉時代のものであることが分かった。
相模川下流の馬入鉄橋で砂利の採取中、片側だけが見つかったもの。長らく近隣住民が保管しており、04年に博物館に寄贈された。
鐙は、騎乗時に足を乗せる馬具。見つかった鐙は武蔵鐙と呼ばれ、鞍の側面から革で吊り下げて使う。数種の形状があり、足を乗せる踏込(ふんごみ)が長いことから舌長鐙という種類に該当する。
同様の鐙は、国宝として御嶽神社(青梅市)に奉納されている一双と、東京国立博物館所蔵の2双が確認されているという。
水中に浸かっていたため腐食が激しいものの、実際に使用されていた土地から出土する例は極めて珍しく、同館では鎌倉時代の地域資料として鑑定を進めていく。
鐙は、3月17日(土)から同館春期特別展で公開される。
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