今年も七夕まつりの足音が聞こえてきた。市内各所では、商店飾りと並んで当日の会場を華やがせる市民手づくりの竹飾りが仕上がりを待っている。また、商店街では7月6日の開催を待たずして、飾りをアーケードに掲出。七夕のムードの盛り上げに一役買っている。
商店街も開催待たずに
市営紅谷町駐車場の6階で現在、市内29団体が市民飾りの制作に汗を流している。市民飾りの制作は、ど派手な仕掛けで知られる商店飾りが景気低迷の煽りを受けて減少しつつある中、それを補うような存在として11年前から始まった。
制作費は七夕まつりの実行委員会が負担し、飾りの指南役となる市民団体、湘南七夕の会が、材料の調達やアドバイスなどを行っている。
同会で長く飾りの作り方を指導している根岸理裕さんは、「毎年参加している団体が腕を上げ、工夫を凝らした飾りも作られるようになった」と、仕上がりを今から心待ちにする。
市民飾りの制作には地元の子どもたちも参加している。今年は小学校や保育園など、18校の児童が22本の飾りを制作した。その子ども飾りが16日、一足早く紅谷町まちかど広場にお目見えした。※台風の影響で19日に一旦下ろされ、23日に再掲出
この日、作り手となった松原小PTAと子どもたちは、竹に吊るされた飾りを満足そうに見上げた。児童の母親は「自分の飾りがあると、子どもが七夕に親しめるし、来るのも楽しみになる」と話す。児童の一人も「七夕まつりに来た人が喜んでくれると思う」とはにかんだ。
一方、戦後復興の商業まつりとして始まった七夕まつりを支えてきた商店街では、七夕ムードを盛り上げる新たな取り組みとして、アーケードに「前飾り」の掲出を始めた。
紅谷パールロード商店街では七夕まつり開催前の今月15日から、約50個の飾りを掲出している。同振興組合の花岡竹男事務局長は「七夕まつりの関心を呼ぶことはもちろんだが、飾りがあれば商店街も華やぐ。普段のイベントでも、飾りを掲出するつもり」と話す。
湘南スターモール商店街でも24日、約110個の「前飾り」を吊るす予定だ。同振興組合理事の田中大輔さんは「七夕のメイン通りにある商店街ですから、飾りを通じて市民にもっと親しんでもらえれば。台風の影響もあるが、旧暦の七夕まで飾りたい」と話している。
市民と商店街が両輪となり、平塚名物の祭が歴史を刻む。今年も七夕まつりを楽しもう。
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