偽造防止技術を発表 東海大生がベストポスター賞
東海大学の湯川統央(もとちか)さん(工学部光・画像工学科4年)が、6月の第109回日本画像学会研究討論会でベストポスター賞を受賞した。同会は、画像技術の進歩と発展を目指す技術者・研究者が集い、日頃の研究成果を発表する場。今回、10作品の中から選ばれた。
作品は、「カポック繊維を利用した偽造防止技術」についての研究内容を、ポスターにまとめたもの。5分間のプレゼンテーション後、ポスターに関する2時間の質疑応答で高評価を受けた。「社会人や大学院生が多い中で受賞できたのは大きい」と、指導した前田秀一同学科教授は話す。
湯川さんは、脱脂綿等とは異なり中空部分があるカポック繊維に着目。中に蛍光染料や磁性材料を入れた、繊維をすき込んだ紙の作成技術を発表した。紙幣では一般的に偽造防止のホログラム等を紙の表面に印字するが、湯川さんの研究では紙の内部に染料を直接すき込むことで、耐久性が期待できるという。
湯川さんは「質疑応答の際にいただいたアドバイスを活かし、偽造防止としての展開を今後考えていきたい」と語った。
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