平塚から日本、世界へ広がる活動と活躍
ジャズ体操教室「スタジオMY(平塚市宝町6―8)」が、市内に教室を構え今年で25周年を迎えた。4年に1度開催される世界体操祭に出場したり、天皇陛下御即位20周年の記念式典で演舞を披露したりと、活躍の場を広げている同スタジオを主宰する森本美恵子さんを取材した。
同スタジオの前身である森本教室は40年ほど前、PTA活動をきっかけに小さな美容体操教室として茅ヶ崎で始まった。当時、平塚から通っていた生徒に熱望され、レンタルホールや社交ダンス教室を間借りして平塚市内でもレッスンを行うようになった。
それを見ていたビルのオーナーに声をかけられたのが縁で、現在の場所にスタジオを開設。以来25年、ジャズ体操やよさこい踊りなど常に新しいトレンドを追い続けてきた。
ダンスの普及にも積極的で、中央公民館が始めた市民向け講座の第1回目に、当時の館長からの誘いで講師として参加。多くの受講生から「地区の公民館でも教えて欲しい」という声が上がり、スタッフと共に公民館教室を開いたのを機に教え子の輪が広がった。公民館教室は今もスタッフや卒業生によって市内各地で続けられている。
その後も生徒は増え続けた。今では大人で構成され、高いレベルの大会などを目指す「森本ジャズ体操教室」や、同教室のよさこいチーム「湘南森本連」、中・高・大学生が所属する森本連ジュニアチーム「疾風乱舞」、幼児や子ども対象の教室など、幅広い世代に踊りの機会を提供している。
森本ジャズ体操教室は昨年、世界体操祭に日本代表の1チーム「森本J・G・C・」として3度目の出場を果たした。「疾風乱舞」も各地で賞を獲得しているほか、天皇御即位20周年の記念式典に招かれ演舞を披露するなど、活動の場は広がる一方だ。
常にダンスレベル向上を目指す一方、立ち上げ当初から森本さんの中にあるのは、「ダンスを生涯の趣味として楽しみ、健康でいて欲しい」という思い。今も続いている中央公民館の講座や地域公民館教室のほか、毎年公募で集める1年間限定のよさこいチーム、高齢者向けのダンベル体操教室など、気軽にダンスや体操に触れられる機会も模索している。
「人との縁、人との絆があったからここまで続けられた。支えてくれたスタッフにも本当に感謝している」と森本さんは話す。独立やプロダンサーを目指す人、夫婦や嫁姑、中には親子3世代にわたり通い続ける人もいるという。「何よりも仲間とやる喜び、生きがいを感じて欲しい。みんな本当にキラキラ輝いているんですよ」と生徒にも負けない、輝くような笑顔を見せた。
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