救急現場における、救急救命士の処置範囲拡大による有効性を探ろうと、市消防本部は実証研究を開始した。
これまで医師でなければ不可能だった範囲の救命処置を、医師の指示を受けた救急救命士が現場で行うことで、どれだけ救命率の向上や後遺症の軽減に繋がるかを検証していく。研究には、医療機関・医師会・消防本部などで構成される「湘南地区メディカルコントロール協議会」が協力している。
検証する救急処置は、【1】血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与【2】重症喘息に対する吸入β刺激薬の使用【3】心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の3つ。「患者にとって有意義な取り組み。特に【3】のケースは多く、これまで現場では心肺停止後の処置しか出来なかった」と、消防救急課職員は話している。
10月31日までは、救急現場で該当ケースのデータ収集を行う。11月1日から来年1月31日までは救急救命士が実際に処置を行い、国が両データを比較検証する。有用性が認められ、処置範囲拡大が決まった際は、資格を持つ救急救命士が医師の指示を受け、現場での処置にあたることになる。
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