農業を営む豊田本郷の新藤さん方で1日、20年ほど前から続けている味噌の寒仕込みが行われた。味噌は寒い時期に仕込むのが良いとされ、新藤さん方でも例年、寒の明けの直前ごろに味噌作りをしている。
新藤やす子さん(86)は、「20歳で嫁いだ時に義父に味噌作りを教わった。昔は田んぼのあぜ道に大豆を植えて、自分の家で味噌を作る農家も多かったのよ」と話す。市販の味噌を購入した時期もあったが、手作りの味が忘れられずに味噌作りを再開。10年前からは、近所の3家庭と共同で大豆や塩、麹を購入し、新藤さん宅で賑やかに味噌を仕込むのが、立春前の恒例行事となっているそうだ。
味噌作りは、釜で煮た大量の大豆を米麹と手で混ぜ、機械で挽いたものを樽に入れる。適量の塩を振って保存。熟成にムラのでないように夏場に天地を返して保存を続け、早ければ10月頃から食べられるという。
新藤さん方の味噌作りに参加している川口真理子さんは「その年の気候などで味や色は変わりますが、それも手作りの良さ。大豆の味も良く出て、手間をかけるだけの価値はありますよ」と笑顔で話していた。
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