おしゃれにデビュー 県オリジナルのスイートピー
市内上吉沢の県農業技術センターが、花びらの両面に刷毛目(はけめ)模様の入った2色のスイートピーを日本で初めて育成した。筆で色を散らしたような模様とそれぞれの色を表し「スプラッシュブルー」、「スプラッシュパープル」と名付けた。
スイートピーは基本的に単色だが、ガーデン用の品種には、柄を作る性質がある。そのため、切り花用の品種にガーデン用の性質を入れて、鮮やかな刷毛目模様を実現した。同センターの果樹花き研究部主任研究員の柳下良美さんは作業について、「血を濃くしていくようなイメージ。出荷するためには、毎年同じ色で同じ模様が入っていなければならないため、品種として性質が固定するまで7〜8年かかりました」と話す。
神奈川県は、日本のスイートピー栽培発祥の地。主要な切り花品目でもあり、現在でも近隣の寒川町や茅ヶ崎市などを中心に生産されている。地産地消の関心も高まり、花持ちや色などの品質が高く保たれている鮮度のよい県産の切り花が求められていることもあって、同センターではスイートピーの差別化、ブランド化に力を入れている。これまでも、さざ波をイメージした模様の「リップルラベンダー」や「リップルショコラ」、「リップルピーチ」という品種を育成してきた。
今後は、「スプラッシュシリーズ」として、同一模様で異なる色を展開していく予定だという。問い合わせは、同センター果樹花き研究部長・小林さん【電話】0463・58・0333。
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