市内在住のプロテニスプレーヤー穂積絵莉選手(19)が、昨年行われた全日本テニス選手権女子シングルスで初優勝を果たした。高校卒業間近の2012年1月にプロ転向。昨年は着実にランキングを上げ、今月開催されるグランドスラム(国際4大大会)の一つ、全豪オープン予選に出場を決めるなど活躍目覚ましい。穂積選手に話を聞いた。
――昨年1年を振り返ってどうでしたか。
まず私が去年のこの時期に自分で「来年の目標は」って誰にも言わず思ってたのが、次の2014年の全豪オープン予選に選ばれることだったんです。その目標を達成できたのと、5月に軽井沢の優勝賞金2万5千ドルの大会で優勝できたのが自分の中で大きかった。プロになってから最高が優勝賞金1万ドルの大会のベスト4で、タイトルがありませんでした。私より上のトップレベルの選手がいる中で勝てたのは大きな成果でした。それからシングルスはランキングを落とさず上がっていって、全日本もベストな調子で入ったわけではないんですけど優勝できました。昨年は簡単に言えば、本当に充実したいい年で、成績もランキングも順調な1年でした。
――テニスはいつ頃から。
3歳でラケットを握りました。その後、両親が通う湘南平テニスクラブでスクールに入ったんです。それから小学校2年生でパームインターナショナルテニスアカデミーに入りました。高校はテニスのスポーツ推薦で入りましたが1年生で辞めて、2年生から通信制の高校に入りました。ITF(国際テニス連盟)の18歳以下のトーナメントで日本や海外の大会に色々出てて、そうすると高校にはあまり行けなかったので。
――元々、プロ転向は見据えていたのですか。
すごいプロになりたい感じではなく、このままいくとプロになるんだろうなって思ってました。このままテニスを自然に続けていくんだろうなと。高校を終わる頃にはプロになりたいとは言ってはいたんですけど、「なるんだろうな」っていう漠然とした将来像と「なりたい」っていう強い気持ちが半々くらいでした。
――テニスの魅力は。
それ、いつもうまい答えが見つからないんですけど、でも本当に好きなんです。多分テニス好きな気持ちは誰にも負けないんじゃないかってくらい。テニスってある意味、自分一人で頑張らなきゃいけないスポーツです。そういうのが好きなのかもしれないですね。もちろん単純に、自分ができないショットが練習してできるようになって、試合でそれが出せた時も本当に嬉しく感じます。また頑張ろうって思えますしね。本当に楽しいんです。すいません、魅力って言われるとちょっと難しくて。
――全豪オープン予選に対しての意気込みを。
初めての出場ですが、本選でプレーしたい気持ちはもちろんあります。3回勝たないと本選には行けないし、本当に世界のトップ選手が集まる大会なので1回戦から厳しい試合だと思います。それでも自分が今できること、自分の実力を一戦一戦全力を出して勝ちにこだわりつつ、自分らしいプレーにもこだわって、本選に出られるよう頑張っていきます。
――今後の目標は。
今年の目標はWTA(女子テニス協会)のランキングで100番を切ることです。グランドスラムの本選に予選なしでダイレクトインできる選手がだいたい100番以内です。最終的にはシングルスもダブルスもトップ10を目指したい。私は今201番(2013年12月現在)なんですが、ITFとかWTAの大会に出て、そのポイントをただただ積み重ねるだけです。
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