市内11小学校の給食で6日、北豊田で養豚業を営む石崎芳彦さんの生産したブランド豚、「やまゆりポーク」の献立が登場した。豚肉は、生産者団体の「やまゆりポーク生産者協議会」と「平塚市畜産会」を通じ、70kg贈られた。
石崎さんは当日、吉沢小学校を訪問。養豚の理解を深めてもらうため、神奈川県農業技術センター職員らと5年生向けの特別授業を開いた。給食の時間も教室で児童と机を並べ、自慢のやまゆりポークを味わった。
授業で石崎さんは、人工授精させる種付けや、一度に10匹前後が生まれる出産の様子、半年かけて115kgまで育てて出荷するなど生産過程を説明。「病気や怪我をさせないように気をつけたりと、まず健康に育てることに気を使う」と出荷までの苦労を明かした。
児童から「おすすめの部位は」と質問が飛ぶと、石崎さんは「個人差はありますが、私は甘くて美味しいバラ肉が好き。もも肉もしゃぶしゃぶにすると美味しいです」と応じた。
給食の献立は寄贈された豚肉のポークシチュー。児童の一人は「話を聞いた後だから、なおさら美味しい」と舌鼓。石崎さんは「子どもは正直ですから、そう言ってくれるのは嬉しい」とほほを緩めた。
市は地元の農水産業に触れる教育の機会として、こうした生産者を小学校に招き、収穫した農畜産物や魚を食べる「ふれあい給食」を年21回、開催している。
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