タウンレポート 「会員100人」有言実行 平塚商議所女性会 県内最多人数に
女性経営者が組織する平塚商工会議所女性会の会員が急増している。2013年度〜14年度の体制を49人でスタートし、現在は105人が所属。嘉山公子会長(65)が昨年5月の就任時に掲げた「2年間の任期中に会員を100人に」という目標を達成し、県内の女性会組織で最多人数となった。会員増加の秘訣を学ぼうと、他地区の女性会が視察に訪れるほどの注目ぶりだ。
女性会は、地域経済の活性化や社会福祉の向上を目的に、全国の商工会議所に設置されている。平塚では1981年に発足し、コンサートやバザーなどチャリティー事業の収益で奉仕活動を行うほか、商店街などの見学や講演会を開くことで会員の経営資質向上に励んでいる。
嘉山会長は「数こそ力なりではないけれど、人が増えれば会も活性化する」と、会員の加入促進を旗印に掲げて会長職に就いた。とはいえ、労せずして加入者を増やす魔法があったわけではない。実践したのは、会員総出で入会を呼びかける人海戦術という。
「商売の基本でもあるように、とにかく頭を下げてお願いすることが大切」と嘉山会長。様々な業界に精通する会員の顔の広さを生かせば、人脈は枝葉のように広がった。年に2回発行している広報誌は、新入会員の顔写真がずらりと並び賑々しい。8月には、ついに会員100人の大台に乗った。
松崎清子さん(67)は、嘉山会長に請われて5月に入会。「女性会は明るい雰囲気で、何よりも勢いがある。女性の力が平塚のけん引力になれば」と話す。嘉山会長も「異業種交流の機会が増えることで、自分たちの商売につながる」と、会員になることのメリットは大きいという。
会員一丸のエコキャップ集めも、現体制になってから一層力を入れるように。以前は年間20キログラム程度だった収集量が、昨年度は約600キログラムまで増加。今年度は1トンを目指し、会員数と同様「県内最多」を狙っている。副会長の櫻田慶子さん(65)は「エコキャップを集めることで『私も会員なんだ』という意識が浸透してきた」と、自発的な協力の姿勢が会の結束を強めていると感じている。
女性会の問い合わせは同会議所【電話】0463・22・2514。
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