湘南ナパサ 家庭向け防災冊子を作成 開局20周年事業の一環で
平塚市に拠点を置くコミュニティ放送局、FM湘南ナパサ(78・3メガヘルツ)が「家族を守るきずな計画」と題した防災冊子を作成し、9月から希望者に配布している。
内容は、家族で地震災害に対応する計画を立てておこうというもの。計画は6回の家族会議を進めることで煮詰められるようになっている。まず「地球上で発生するマグニチュード6以上の地震の約20%は日本で発生する」などの質問に答える地震検定から始まり、家の耐震診断、家具の固定方法・器具の作り方、防災備品、「手助けを必要とする家族とその対応」など災害発生後の想定と訓練、災害伝言ダイヤルの活用法、市内避難所、情報収集・発信方法などを確認しながら、各家庭に応じた計画を書き記す形式だ。
作成を担当したナパサの鈴木弘之さんは「20年前の開局を祝う席で、当時の石川市長が『これでこのまちにも防災の砦が一つできた』と挨拶された。防災情報の発信基地であることが私たちの使命です」と話す。阪神淡路大震災以降、災害発生時におけるコミュニティ放送局の地域情報は有効性が実証されている。鈴木さんは「災害発生時に復興の基盤となるのはやはり家族、地域。この冊子を活用しながらきちんと計画を立て、備えてもらえれば」と力を込めて語っていた。
同局では通常、市提供の防災インフォメーションや多言語による防災情報などを放送。今後は冊子を使用した防災勉強会の開催などを予定している。
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