津波被害から身を守る防潮林を育てようと、市立太洋中学校(野口義嗣校長・生徒数338人)で10月29日、生徒と教諭が広葉樹の苗木約1500本を校庭南西にある「夕陽ケ丘」に植えた。今年3月に約500本を植えた「いのちを守る植樹式」の第2回目。環境ISO委員会やサイエンス部、野球部などの生徒有志およそ75人と教諭たちが参加。社会福祉法人進和学園などの協力でスダジイやタブ、カシ、シャリンバイなどの苗木を植え込み、地面に藁を敷き詰める作業を約1時間かけて行った。
苗木は、同学園でドングリなどの木の実から育てられたもの。東日本大震災で被災した東北沿岸に森の防潮堤をつくる「いのちの森プロジェクト」の提唱者である宮脇昭横浜国立大学名誉教授の指導で、同学園のどんぐりグループが植樹用ポット苗を栽培している。今年3月に退任した鈴木豊前校長が同教授による「その土地本来の木による本物の森づくり」の理念に共感し、植樹式が実現。今回は規模を拡大して行われた。
「苗木を1本ずつ植え、森を育てていくためには手間がかかることが分かった」と生徒会長の田村寿朗くん(3年)。野口校長は「自然に接する機会が少ないなか、森づくりは生徒たちにとって将来のよい経験と思い出になる」と話した。
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