平塚市弓道協会会長の宮田融さん(82)=宮松町在住=が今年度神奈川県体育功労者41人に選ばれ、表彰された。
宮田さんは全国に数十人ほど、県内でも2人しかいない「範士」の肩書を持ち、平塚弓道会顧問や県弓道範教錬士会会長、県弓道連盟顧問、全日本弓道連盟中央審査員なども務めている。市弓道協会では、設立から20年以上運営や指導に尽力し、弓道を介して海外との交流を図るなど、長年にわたる幅広い活動が今回の表彰理由となった。
宮田さんは中学1年生の時に終戦を迎え、弓道を始めたのは33歳の時。県内で高校教員を務めていた際、顧問だった野球部の活動が悪天候で行えず、ふと弓道場に立ち寄って矢を射たことがきっかけだったという。「上手くいかなくて悔しくて、繰り返すうちに今になった」と振り返る。
座右の銘である「執心」のもと、「教員魂として、誤ったことは教えられない」と、受け持つことになった弓道部の指導のために修練を積み、8段まで取得した。自身も全国大会で優勝を飾ったほか、県優秀選手に選ばれたこともある。
82歳で手にした「新たな勲章」に、宮田さんは「弓道関係者の受賞が、他の人たちの励みになれば嬉しいことです」と喜びの表情を浮かべた。
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