平塚の特色である囲碁を取り入れた神奈川大学の授業「日本の伝統文化と地域連携」の後学期履修生が16日、土屋公民館で地域の囲碁愛好家と対局した。
昨年4月から始まったこの授業は、日本棋院のプロ棋士・青木紳一九段が講師を務め、経営学部と理学部の1年生を対象に囲碁のルールや打ち方、平塚の歴史などを学ぶ全15回の講義。囲碁に触れることで決断力などを養うほか、囲碁にゆかりのある地名も多い土屋地区の地域住民との交流も行われた。
当日は、地域住民の江田博司さん、渋谷春雄さん、新藤壽さん、高杉純生さんが参加。ペア対局は4、5時限の2回にわけて行われ、4時限では理学部の小林真咲さんが高杉さんと、経営学部の奥原慎さんが渋谷さんとペアを組み、青木講師の解説を交えながら、接戦を繰り広げた。
対局を終えた小林さんは「守りに徹することしかできなかった。大学から出ることは少ないので貴重な機会をもらえて良かった」と話し、奥原さんは「ゲームなどで囲碁に興味を持ったが勝ち方がわからなかった。授業をとったら奥が深くて、今後もアプリなどで親しみたい」と囲碁の楽しさを実感した様子だった。
学生との対局は前学期に続いて2回目の高杉さんは「学生さんは基本ができている。実力はほとんど変わらないと思うのでまた機会があれば是非やりたい」と話し、今後も学生との交流を続けたいと意欲を見せた。
前学期の履修者が25人だったのに対して、後学期の履修者が80人に増えたことについて青木講師は「学生が口コミで広めてくれた。囲碁をやっているうちに、楽しそうな顔つきになっていくのを見るのが一番の喜び。今後も囲碁と触れ合い、地域交流のきっかけとなれば」と後学期の授業を締めくくった。
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>