中央公民館で7日、市主催の防災講演会があり、「災害時相互応援に関する協定」を締結している宮城県石巻市の亀山紘市長が東日本大震災の教訓や地域再生計画などについて語った。
亀山市長は平塚市と市民からの支援への謝意を表すと共に、死者3176人・行方不明者425人、全壊家屋約2万戸を数える石巻市の被災状況を報告。最も多い時で251カ所の避難所に約5万人が避難したという。「発災後3日間は市職員が避難所に駆け付けることができず、学校管理者や避難した市民が自主的に避難所の運営に関わった」。津波の浸水によって備蓄倉庫へ物資を取りに行けなかったことや高齢者・障害者ら要支援者への対応の遅れ、市職員だけでは救援物資の配送に手が回らなかったことなどを反省点に挙げ、「拠点備蓄から分散備蓄へ。要支援者を一次避難所から福祉避難所へ速やかに移すことも課題」と述べた。
また、災害時の行政に求められるものとして、過去の規範にとらわれない柔軟な意思決定と部局の壁を越えた集中的な支援を行うことが必要だと主張。「震災の経験と教訓を次世代へ伝えることは被災地の私たちの使命。復興事業を着実に進めていくことが全国の人々への恩返しになる」と話した。
平川さんらに防災標語表彰
講演に先立ち、市が募集した防災標語の表彰式が行われた。小中学生から一般まで総数441点の応募があり、最優秀賞に平川貞夫さん(一般)の作品「訓練を重ねて育つ自主防災」が選ばれた。若林眞子さん(南原小2年)と石川翔さんら5人が優秀賞を受賞した。
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