市内では3月、身内をかたった振り込め詐欺未遂が相次いだ。平塚警察署は被害を未然に防いだ3金融機関に感謝状を贈った。
表彰を受けたのは、みずほ銀行平塚支店の高崎増次さんと平塚富士見郵便局の新倉千廣さん、ゆうちょ銀行平塚支店。3件の手口はいずれも息子、弟になりすましたもので、振り込みや引き出しのために金融機関を訪れた被害者の言動を不審に思った行員の機転が、犯罪抑止につながった。
高崎さんは3月3日、息子を装った犯人に50万円を振り込もうと銀行を訪れた70代男性に声掛けをしたところ、「息子の声が変だった」などと話す男性の言葉から詐欺被害を察知した。新倉さんは同16日、「200万円を引き出して息子に届ける」という80代女性の被害を水際で食い止めた。
ゆうちょ銀行平塚支店のケースは、被害者を遠方までおびき寄せる手口。弟をかたる犯人から「海外から帰国したが大事なものを忘れた。品川まで現金を持参してほしい」と頼まれて500万円を引き出そうとする高齢女性に対し、窓口で対応した菊川智美さんがチェック表を用いた確認などで被害を食い止めた。
綿引直也署長は「昨年は県下で1400件・40億円の振り込め詐欺被害が発生したが、件数は徐々に減ってきている。皆様の協力の賜物です」と感謝の言葉をかけた。
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