平塚版 掲載号:2015年10月1日号
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県内1の米所 出荷本番 新品種「はるみ」も本格販売へ

社会

はるみ米を手に畑に立つ小川さん
はるみ米を手に畑に立つ小川さん
平塚生まれ名は湘南由来

 9月25日に各地のJA湘南直売所で新米の販売が開始した。夏の暑さが心配されていたが9月の冷え込みが幸いし、収穫時期は例年並み、作柄も上々の出来となった。2月に全国に先駆けて神奈川県が奨励品種に指定した水稲「はるみ」も正式に販売開始となり、秋の実りの時季に美味しい話題をふりまいている。

 平塚市と大磯町の農家が生産するお米は、「湘南そだち米」としてJA湘南の直売所「あさつゆ広場」などで販売されている。水はけの良い平野は水稲栽培に適しており、昨年の収穫量は2850tと、生産量は関東有数。県内第1位の生産量を誇る米所として知られている。

 平塚市で最も多く栽培されているのは、かながわブランドにも登録されている「キヌヒカリ」だ。絹のようになめらかな光沢と優しい甘みが特徴だが、温暖化の影響で、高温障害が出やすくなり、全農営農技術センターを中心に、新たな品種開発が進められていた。

 様々な改良品種の中から、今後の生産性が見込めるとして、2008年度に神奈川県で試験栽培が開始されたのが「はるみ」。コシヒカリとキヌヒカリをかけ合わせて生まれた品種で、味はキヌヒカリの甘みとツヤ、コシヒカリの粘りを併せ持ち、栽培面も、草丈が低いため倒伏しにくく、長雨でも品質が低下しにくい特徴を持つ。10年に出願品種公表されて以降は、神奈川県のほか、茨城県や滋賀県などでも導入が進んでいる。

 JA湘南では、「キヌヒカリ」に代わる主力品種として「はるみ」に期待を寄せている。今年は本格栽培に移り、昨年の10倍ほどの収穫が見込まれているという。

 JA湘南から依頼を受け、今年度はるみ栽培に携わった小川正夫さんは、黄金色に光る畑を前に「キヌヒカリと変わらず育て方にも癖がない。自分の周りでも、来年は(キヌヒカリから)切り替えたいという声も多い」と笑顔で話す。

 現段階の課題は、知名度の低さ。JA湘南では昨年の試験栽培時に販売したはるみがすぐに売り切れたことから「期待値は高い」と見込んでおり、直売所での試食会やはるみを使った加工食品の販売などを通じ、多くの人に自慢の食味を訴求させていきたい考えだという。

 JA湘南によると、冷めても美味しく、つやも保てることから、お弁当などにおすすめだという。「湘南地域の『晴れた海』に因んで名付けられた、はるみ。平塚生まれ平塚育ちの美味しいお米を是非食べて欲しい」と呼びかけている。

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