大型商業施設「ららぽーと湘南平塚」(天沼)の開業を駅前中心街への「追い風」にしようと、市商店街連合会(常盤卓嗣会長)らが、「キラ☆キラ商店街づくり」をキャッチフレーズに各店舗の魅力化や「まちゼミ」などの取り組みを通じ、駅前の賑わい創出を目論んでいる。商店主らを集めた会議が5日、ひらつか市民活動センターで開かれ、新しい店舗ポスターなどがお披露目された。
「ららぽーとの開業を良い機会と捉え、店の魅力に磨きをかけようという取り組み。百貨店とは違う立ち位置で、地域に必要とされる新しい商店街を目指したい」と商連の常盤会長は話す。
市内で過去に例を見ない大型商施設が進出することを受け、商連や商工会議所、市は昨年6月、「ららぽーと対策会議」を開催。活路を求める商店主らを集めた話し合いの場も数回設け、商店街の進むべき方向性を検討した。
「キラ☆キラ商店街づくり」は、キラリと光る専門店が軒を連ねる魅力ある中心街を目指す取り組みの総称で、駅前の43店舗が参加する。各店舗は個性化や専門化に取り組みながら、新しいポスターの作成や「まちゼミ」の開催などを通じ、店の魅力を広く発信する。
5日にお披露目された「世界で1枚のポスター」は、参加店舗ごとに一枚一枚制作された。それぞれの店のイチオシ商品などを写真で大きく掲載し、店のこだわりを文章で説明、その店の専門性が一目でわかる趣向となっている。
「まちゼミ」も開催
まちゼミは、専門店が商品やサービスをゼミナール形式で消費者に紹介する講座で、全国240商店街で実施されているといわれている。消費者は専門性の高い知識を得られる貴重な機会となり、商店主にとっては店の強みや特色を知ってもらうことで、顧客を増やす機会になる。商連では8月、岡崎市の中心商店街でまちゼミを発案した松井洋一郎氏を招いた研修会を開催。年内に2回の研修を経て、来年から実施する見通しだ。
他にも、地元テレビ局の湘南ケーブルネットワーク(SCN)と協力し、各店舗のこだわりを紹介する番組が放映されるなど、商連は今後も駅前活性化に向けた取り組みを多角的に展開していく構えだ。
商連の依頼で駅前商店を見て回った中小企業診断士で、5日の会議で講演した高久広さんは「100年以上の老舗がたくさんあり、業種も様々。アーケードも整備され、魅力ある商店街だと思います。個店が個性を磨いていけば、もっと良くなるはず」と期待感をのぞかせていた。
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