発達障害や学習障害といった課題を抱える子供の支援方法を学び合う市民団体「しえんのまなび舎」(高梨聡美代表)が14日、ひらつか市民活動センターで「発達バランスに悩みがある子どもの子育て懇談会」を催した。
同団体は「ベテランの経験や知識を次の世代に伝え、ヒントを共有したい」と、小学校教員で教育相談コーディネーターの高梨さんが昨年10月に設立した。障害の有無に関わらず子供たちが学校で共に学ぶ「インクルーシブ教育」が神奈川県で推進されているが、高梨さんによると、支援を必要とする子供が増加しているのに対して、若い教員や保護者の間でノウハウが不足しているという。こうした現状を知ってもらうため、これまでに学習会を5回開催している。
当日は、障害のある子供の母親や、特別支援学級の教員ら12人(男性1人女性11人)が参加。学校での友達づくりや家庭での関わり方について議論が交わされたほか、教員から「保護者と対話の場をもちたい」と悩みを出し合う場面も見られた。
藤沢市から来たという40代女性は「娘が障害の有無が微妙なグレーゾーンで悩んでいた。似た悩みを抱える者同士で相談できて安心した」と表情を和らげた。
高梨代表は「デコボコな課題をもつ子供たちがありのままの自分を大切にできるように、今後もこうした相談し合える場を設けていきたい」と意気込みを語っていた。
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