東海大学などに通うアラブ首長国連邦(UAE)の留学生約30人が23日、寺田縄で田植え体験を楽しんだ。
東海大OBでもあるカリド・アルアメリ駐日特命全権大使が、留学生に市民交流や社会貢献の経験を積ませたいと、河野太郎外相に相談したことがきっかけ。平塚市の協力を得て、金田地区の農業者組織「ハッパ会」の主催している米作り体験隊に、市民に交じって参加することになった。
生産者から苗の植え方を教わった留学生は、恐る恐る水田に足を踏み入れ、昔ながらの手植えに挑戦した。東海大2年のイーサさんは「上手くできた。すごく楽しい」とにっこり。大使も「当たり前に食べているお米を作る農家の方の心を感じたかった」と、学生と一緒に裸足になった。
UAEの留学生は、7月開催の七夕まつりでも会場清掃やガイドボランティアに参加する予定。大使は「大学の中だけではなく、地域社会と一緒になれる機会が大事。日本の文化、社会、考え方を身につけて欲しい」と話し、今後も学生が地域に溶け込むための機会を創出していきたい考えだ。
ハッパ会の二宮敏郎さんは「こうした国際交流を重ねれば、異文化理解につながる。今後も要請があれば協力したい。みんな意外と上手だったね」と目を細めた。
学生時代に住んでいたという平塚市について大使は「人が優しい。留学生の我々に色々とサポートしてくれた。緑も多く、東京よりもリラックスできる」と振り返り、愛着をのぞかせていた。
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>