神奈川大学湘南ひらつかキャンパスで19日、土屋公民館と同大学の交流事業「土屋小学校 一日大学生」が行われた。
1994年から毎年行われており、大学の夏季休暇中に施設を利用し、小学校では体験できないことを学習する事業。この日は土屋小学校の5、6年生36人が参加し、学生らもサポートとして小学生の指導にあたった。
小学生たちは花や果物を観察して形状の意味を知る植物形態学と、紙飛行機の製造と販売を通して国際経営を学んだ。
国際経営では8班に分かれ、同大学経営学部湯川恵子准教授が用意した中身の分からない封筒が渡された。中には紙飛行機を作るために必要な紙や、はさみ、えんぴつなどが入っていたが、封筒によって道具のグレードや紙の枚数などが違った。参加者は他の班に働きかけ、道具を貸す代わりに紙を手に入れたりして紙飛行機を作った。
その結果、仮想通貨で5万6千円の利益を得た班もあれば、班員(従業員)に給料を渡したら利益が残らなかった班もあった。最高益班の安池菜々さん(5年)は「はさみをあげる代わりに紙の枚数を増やして製造数を増やした。製造は紙を切る人、折る人、飛ばす人と分担してやりました」と成功の秘訣を語った。
湯川准教授は「道具は技術力、紙は資源。日本には資源がないが、技術力がある。逆に世界には資源はあるが技術がない国もある。自分と相手が持っているものをよく知って、手を組み協力すればお互いに幸せになる」とまとめた。
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