東海大学(山田清志学長)は17日、北金目の湘南キャンパスで緊急記者会見を開き、硬式野球部(安藤強監督/部員数128人)を無期限活動停止処分すると発表した。山田学長は、複数の野球部員による「大麻らしき物の使用」の疑いが強まったと理由を説明した。
およそ40人の報道陣が集まるなか、山田学長・伊藤栄治硬式野球部長・内山秀一教学部長が会見に出席。冒頭、山田学長は「誠に遺憾。責任を痛感する」と謝罪した。
内山部長の説明によると10月9日、「野球部員に大麻使用の疑いがある」との通報を受け同日、調査委員会を設置。伊藤部長を中心に個別のヒアリングを進めていったところ、同16日に複数人が寮内で大麻とみられる薬物を使用したと認めた。大学側は県警にも捜査を依頼、同日には平塚警察署による寮への家宅捜索も受けた。
当該部員らは大麻を使用したという認識で、目的については「興味本位だった」と話している。「現在捜査中」との理由で、関与した部員の人数や学年、寮内で大麻が確認されたかどうか、などは明かされなかった。
今回の事態を受け、野球部は秋季リーグ戦の辞退を首都大学野球連盟に申し入れ、受理された。
一方、すでにプロ野球志望届を提出している3選手は予定通り26日のドラフト会議で指名を待つといい、入部が内定している新入生については「誠意をもって説明し、監督と対応を協議する」(伊藤部長)とした。
当該部員や部関係者らの処分については、学内の懲戒規定に沿って決めていく。会見で山田学長は、全容が解明され次第、ただちに詳細を公表する考えも示した。
大学では今後、薬物使用に関する調査を野球部員だけでなく在学生にも広げ、あわせて薬物根絶に向けた啓発活動にも注力していく方針。
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