市内南原の介護事業者「メディカルライフケア」(日坂泰之代表)が9月21日、デイサービス利用者が作業労働を行い報酬を受け取ることができる「働くデイサービス」を実施した。
今年7月にスタートし、3回目を迎えた同事業。外部から委託された地域紙の封入作業などを機能訓練として行い、利用者は出来高に応じた報酬を受け取る。社会参画している意識を持つことで生きがい感じてもらう狙いだ。障害者福祉施設などでは一般的だが、「市内の高齢者福祉施設では初めて」と担当者。全員で貯めた報酬が一定額になれば、外食や買い物に使う予定だ。
この日は地元ケーブルテレビの番組ガイドにチラシなど100部を封入した。一番難しいとされるテープ留めを担当した芦野光子さん(96)は「みんなとお話ししながら作業するのは楽しい。食道楽なので、みんなで貯めたお金で外食に行きたい」とほほ笑んだ。
施設管理者の加藤節子さんは「月々の成果を掲示することで目標という楽しみができているよう。みなさん協力したり教え合ったりで、以前よりもさらに生き生きとしている」と話した。
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