9月18日は敬老の日。平塚市内で100歳を超す高齢者は男性21人、女性136人、合わせて157人となり、最高齢は男性が104歳、女性が108歳となった。
なでしこ地区町内福祉村で村長を務める市川一三さんは、来年の1月3日に100歳を迎える。99歳の現在も、絵手紙や塗り絵の講師として活躍するほか、自身もピアノやバイオリンを習うなど充実した日々を送る。
市川さんは1924年に現在の横内で生まれ、13歳で横須賀海軍工廠の養成校へ。45年2月に福岡県の大刀洗陸軍飛行学校教育隊に入隊。平塚へ戻ってからは、日産車体の前身・日本国際航空工業や三菱重工業横浜製作所で定年まで働いた。
76歳からピアノ
孫がピアノを習っている姿を見て「いい音だなと思って」。76歳のとき同じピアノ教室に通い始めた。好きな演歌を弾けるよう練習をしていたが、昨年8月、同居していた最愛の娘を亡くして以来、ピアノに遠ざかっていたという。「いつも娘が夕飯の支度をしているときに練習していたから…」と肩を落とす。
福祉村の開村日である水・木・金・土曜日は、自転車に乗り毎日顔を出す。福祉村の人たちは「市川さんはみんなの人気者」と声をそろえる。そのほか「暇さえあればやる」という数独は、驚くほどのスピードでマスを埋めていく。
長寿の秘訣は「心の健康」と笑う。市川さんを「師匠」と慕う山田一彦さん(78)は、「市川さんはいなくてはならない存在。怒る姿を見たことがない」と尊敬の眼差し。市川さんの周りには笑顔があふれている。
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