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平塚版 公開:2011年3月24日 エリアトップへ

東日本大震災 復興へ―広がる支援

公開:2011年3月24日

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物資を持ち寄る市民(市総合公園・19日)
物資を持ち寄る市民(市総合公園・19日)

 東北地方を中心とした大地震を受け、市内では行政や各種団体、地域住民らが支援活動に乗り出している。被災地に向けた物資の援助や募金活動など、市内に広がる善意の輪を追った。

救援物資 続々被災地へ

 国際医療ボランティア組織AMDAが活動拠点にしている岩手県遠野市を支援しようと、平塚・大磯・二宮のロータリークラブが19日・20日、市総合公園管理事務所前で救援物資の収集に汗を流した。

 物資の提供は各クラブ会員だけでなく、市内の生活情報を受け取れるメールサービスや会員のツイッターで取り組みを知った一般市民にも波及。物資を手に収集場所を訪れる人が相次いだ。カイロや生理用品などを持参した女性は「出身が山形なので、震災は他人事ではないと思った。微々たるものかもしれないけれど、役立ててもらいたい」と話していた。

 2日間で集まったのは、衣料品をはじめ食品、石鹸、ティッシュペーパー、毛布、カイロ、折りたたみ自転車など。クラブの女性会員らが梱包した物資は20日、2トントラック2台に載せられ被災地に出発した。

 ツイッターで物資提供を呼びかけた平塚北ロータリークラブの米澤松文さんは「多くの人が情報を広めてくれた。活動場所を提供してくれた総合公園の管理事務所にも感謝しています」。

   ※・※・※

 市は17日、災害時相互応援に関する協定を結んでいる宮城県石巻市に、市内各所からの提供品も含めたトラック3台分の緊急支援物資を送った。

 市は毛布2千枚、水を注ぐだけで食べられるアルファ化米1千食、サバイバルフーズ1千5百食、紙おむつ2千枚、トイレットペーパー2千ロール、水96リットルを用意した。

 約910kgの米を集めたJA湘南青壮年部は、米袋に「お米を食べて元気を出して」といったメッセージも添えた。JA湘南はお茶、民間企業からは(株)不二家平塚工場がチョコレート、守山乳業(株)がココア飲料を提供し、搬送には県トラック協会平塚地区支部が協力した。レモンガス(株)は、プロパンガスと水を自社トラック2台に積載して同行した。

   ※・※・※

 湘南ベルマーレは、スポンサー企業に向けて救援物資の提供を依頼。22日、チームスポンサーの横浜低温流通(株)が手配した10トントラックで、NGO団体ピースウィンズ・ジャパンが活動する宮城県気仙沼市に物資を届けた。

 スポンサー企業の(株)三興は、支援物資として提供できる自社製品がなかったことから、顔なじみの近隣住民らに衣類などの提供を呼びかけた。同社の倉庫には約200人から持ち寄られた毛布や上着、靴下、下着などがうず高く積まれ、吉川裕之専務は「衣類の仕分け作業まで皆さんが手伝ってくれた」と目を細めていた。

   ※・※・※

 松風町の高梨恭子さんは”ママ友”の力で被災地支援に乗り出した。

 高梨さんは、日本財団の復旧活動に同行した友人を通じ、避難所に入れない要介護高齢者や障がい者が入居する施設には、支援物資が行き届いていないことを知ったという。

 そこで自身の子どもが通う小学校と幼稚園のママ友に支援を呼びかけるメールを送信。18日までに、衣類や紙おむつ、生理用品、トイレットペーパー、赤ちゃん用ミルクなど、トラック数台分の物資を集めた。物資は同財団の輸送ルートを経由し、津波の被害が大きかった宮城県名取市の施設などへ送られたという。

各地で募金呼びかけ

 県の要請を受け、14日から仙台市宮城野区に派遣されていた市の緊急消防援助隊は18日に帰庁し、大蔵市長に活動を報告した。

 壊滅状態だった住宅の被害や、救援物資が少なくライフラインも復旧していない現地の様子を隊員が伝えると、市長は「過酷な条件の中で働いて頂いた。次なる備えもあると思うので、体調管理をしっかりして頂きたい。ご苦労さまでした」

と言葉をかけた。

   ※・※・※

 被災地の復興を願う募金活動も各地で広がる。

 青年赤十字奉仕団としても活動する東海大学湘南校舎ライフセービングクラブ(約40人)は、18日から小田急線東海大学前駅で朝と夜の2回、約10人のメンバーが募金を呼びかけている。活動をまとめる同クラブの深井俊光さん(3年)は「自分たちが何か力になれることはないかと考えて始めました。これが被災地の元気につながれば」と笑顔を見せた。募金は今月25日まで予定している。

   ※・※・※

 市は、義援金の受付を16日から開始。募金箱は市役所本庁舎や市民病院、公民館などに設置され、義援金は被災地の自治体に送られる。

【募金箱設置場所】本庁舎1階ロビー/豊原分庁舎内1階商業観光課/平塚市民病院会計窓口/市内公民館/駅前窓口センター及び市民活動センター【日赤平塚市地区募金受付】市役所南附属庁舎1階/保健福祉総合相談窓口

■県のホームページでは被災地への支援を考えている人に向けた情報を発信している。http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f100602
 

メッセージ入りの米袋を積み込むJA湘南青壮年部(16日)
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仙台市内で活動する緊急消防援助隊(17日)
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