平塚市役所市長室で今月26日、平塚市・大磯町・二宮町の１市２町によるごみ処理広域化に関する調印式が行われ、「一般廃棄物処理に係る事務事業の広域化に関する基本協定書」が締結された。
ごみ処理広域化とは、複数の自治体が協力してごみ処理を行うこと。ごみ処理費用の増加や最終処分場の確保が難しくなってきていること、リサイクルの推進などごみ処理に関する問題は大きく、複雑になっていることから自治体単独での対応が難しくなっていることが背景にある。
平塚市・大磯町・二宮町、の１市２町は、２００３年度から２ヵ年かけて湘南西ブロックごみ処理広域化実現可能性調査を実施。平塚市に焼却施設、大磯町にし尿処理施設、二宮町に厨芥類資源化施設などを設置する分担案で検討を重ね、06年２月に基本協定を締結、実施計画の策定に移っていた。
そんな中、同年９月に当時の古澤吉郎二宮町長が「具体的な検討を進める中で他市町との『認識の違い』が顕著になった」との理由から、ごみ処理広域化の基本協定から脱退を表明。結果、平塚市と大磯町で新たな枠組みでのごみ処理広域化実現に向けた課題の検討が行われることになり、翌年12月に１市１町による基本協定が締結されたという経緯があった。
26日の調印式には落合克宏平塚市長、中崎久雄大磯町長、坂本孝也二宮町長をはじめ、各副町・市長、議長ほかが出席。各首長とも挨拶の席で、１市２町で協力してごみ処理にあたることを明言した。
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