健康・福祉増進へ市と連携
ダンスに手話を取り入れた市内出身者らの5人組グループ「ハンドサイン」が、手話ダンスをレクチャーするワークショップを4月から開いている。事前募集で集まった参加者は、全7回のレッスンに参加。湘南ひらつか七夕まつりのステージで、練習の成果を披露する予定だ。
市のスポーツ推進計画の一環として、市民に健康や福祉への関心を持ってもらう事業にハンドサインが協力して始まった。参加者は7月までの4カ月間、トッケイセキュリティ平塚総合体育館でハンドサインメンバーから手話ダンスのレクチャーを受けている。
3回目のレッスン日だった15日夜、体育館には約40人の生徒が集まった。親子3世代の家族や平塚ろう学校の教師、ハンドサインのファンという中高生など、年代も参加目的も様々。リーダーのTATSU(中野達朗)さんとSHINGO(小林慎吾)さん、OzA(小澤裕也)さんの指導で、曲に合わせて手話とステップを学んだ。
川勝友香子さん(高3)は、難聴を抱える母親の勧めでワークショップに参加。手話ダンスが、家庭でのコミュニケーションにも役立っているという。「騒がしい飲食店で注文ができないなど、日常生活で母が困っている姿を見ることは多い」と、今後は手話を習って母親の助けになりたいと話す。
中学校からダンスを習っている小林茉由さん(高3)は、ファンの女性アーティストが難聴の子どもを育てていることから手話に興味を持った。「手話は世界で一番美しい言語だと思う」といい、福祉関係の大学で手話をマスターすることが目標だ。
ハンドサインは2005年に平塚市を拠点に結成。09年〜10年、ニューヨークの舞台「アポロシアター」のアマチュアナイトで2度の優勝を飾り、帰国後は全国でライブを行うほか、テレビ番組などでも手話ダンスの魅力を伝えている。「手話を学んでもらおうという押しつけではなく、もっと楽に考えていいんだということを伝えたい」とリーダーのTATSUさん。
今年1月からは、県内の中学高校50校を目標に手話ダンスの巡回公演も始めた。パフォーマンスを通して、将来の目標を持ってもらうきっかけにしたいとメンバーは話している。
ワークショップは8月から第2クールが始まる。7月上旬に参加者の募集を開始する。問い合わせは市スポーツ課【電話】0463・31・3060。学校の巡回公演に関する問い合わせはmail@handclover.comへ。
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