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平塚版 公開:2014年5月29日 エリアトップへ

がん患者同士が支援・連携 「はまひるがお」発足

社会

公開:2014年5月29日

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はまひるがお発起人の端山慶子さん。「がん患者自身が納得するためにどうすればよいかを考えたい」と話す
はまひるがお発起人の端山慶子さん。「がん患者自身が納得するためにどうすればよいかを考えたい」と話す

選択の幅拡大へ情報共有 

 日本人の2人に1人が罹るといわれるがん。どの病院で治療を受けたらよいか、完治するのか。再発・転移の不安。退院後の社会復帰や若い世代の患者にとっては闘病中の収入や育児など、本人と家族らは深刻な悩みを抱える。がん患者が情報を共有し、よりよい選択をしていこうと、「ガン患者友の会はまひるがお」が発足した。

 「がんになったと話したら、周りの人がとてもびっくりしたことに驚いた。がんを内緒にする人は多く、患者は孤独を感じている。だからこそ患者同士が寄り添える場が必要だと思った」。こう語るのは、同会の発起人である端山慶子さん。昨年、大腸がんの手術を受けた。代表を務める市民団体みんなでつくる平塚の主催で今年3月に医療講座を開き、自身の闘病体験とがん患者として感じた疑問などを述べた。約90人が参加した講座で、市内にがん患者会をつくろうと呼びかけた。

 すぐさま同月29日に第1回目の会合を開催。みんなでつくる平塚のメンバーやがん手術の経験者、緩和ケアに携わる作業療法士、身内にがん患者がいる人、市議会議員など13人が集まった。自己紹介をしながら参加動機や体験談を語り、がん患者の看取りをすることもあるという医療関係者は「以前はがんイコール死の宣告と思われていたが、今は慢性疾患のように誰でもなり得る病気になっている。治療を受ける側が賢くならないといけない」と述べた。

 20年以上前にがん手術を経験した男性は「当時はセカンドオピニオンができるような雰囲気ではなかった。医者と患者の関係は良くなったと感じる」。手術後に仕事復帰できるのかが心配だったそうで、「同じ病気の人の助けになるなら、私の体験を話すことはできる」といった。「本を読んで進行が速いがんだと知った時は相当落ち込んだ。夫婦で積極的に笑うように心がけている」と打ち明ける参加者も。「がんにどう対処するかは、自分の生き方を問われること」「病院や治療法を自分で決めるために、知識や情報を得る必要がある」などと意見を述べた。

 5月24日には第3回目が市民活動センターであった。昨年とは別の病院で肝臓がんの手術を受け、5日前に退院したばかりの端山さんが冗談を交えて熱弁。病院によって設備や患者への対応に差があること、入院して新たに持った疑問などを語った。この日は今後の活動や地域への働きかけについても検討。発会を記念した講演会の開催やがんの体験手記を載せた会報作りをすることを決めた。

 「患者や家族が話を聞いたり、聞いてもらったりするだけでも安らぎを得られれば」と端山さんら。会合は毎月第4土曜日午後2時から食工房または市民活動センターで開く。6月は休みで次回は7月26日。問い合わせは端山さん【電話】0463・59・6601(ログハウスDO内)。
 

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