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平塚版 公開:2014年12月11日 エリアトップへ

めざせ「湘南一本」普及 地場開発ネギ 流通拡大図る

社会

公開:2014年12月11日

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プロジェクトに協力する、生産者の黒部修次さん(左)と吉野伸司さん(右)
プロジェクトに協力する、生産者の黒部修次さん(左)と吉野伸司さん(右)

 2007年8月に平塚の地場新品種としてデビューしたネギ「湘南一本」。「柔らかさ、甘さ、食感の良さ」という三拍子を揃えた品質が自慢だが、一番の持ち味である柔らかさは、生産する際に折れやすいというネックにもなり、出荷生産者が減少。「幻のネギ」となりつつある。そこで今年、現状改善を目指した農業関係者らが「生産・流通革新モデル推進」プロジェクトを開始した。

 湘南一本は、昭和30年代に生産された「湘南」を元に、県農業技術センターと県内生産者らが開発した品種。同センターは「臭みが少なく、甘いため、ネギ嫌いの子どもでも食べられると評判。歯切れのいい食感は若いアスパラガスのようで、料理を選びません」と食材としての良さをアピールする。

 しかし、柔らかさの反面、収穫・出荷・陳列などの際に気を配らなければ簡単に折れてしまう、生産が難しい品種でもある。そのため「台風どころか強い風でダメになる。手間がかかりすぎる」と生産販売を避ける生産者が多かった。

 「地場開発の野菜を全国に浸透させたい」と、今年4月、開発に携わった県農業技術センターやJA湘南、地元生産者をはじめ、農作物の流通関係者らも集まり「生産・流通革新モデル推進事業地域プロジェクト」を立ち上げた。

 プロジェクトでは、まず「農業従事者への浸透」を目指し、ネックとなっている生産方法の改良と消費者への販売戦略を検討。台風や大風を避けつつ、11月〜12月を主な旬とする通常のネギと差別化を図るため、9月〜2月出荷を目指す生産方法を実践している。また、通常のネギよりも白い部分を短く栽培することで、収穫時に折れやすい難点をカバーしつつ、購入者にとっても消費しやすい大きさに育てる方法なども提案された。また、生産の難しさを逆手にとり「そこまでして届けたいネギ」と言い換えブランド化する販売戦略案も出された。

 JA湘南によると、出荷販売用ではなく、自家用として湘南一本を育てている農家は多いという。「湘南一本はいわば農家とっておきのネギ。生産、流通、販売方法が整えば出荷生産者も増えるのでは」と期待する。

 現在湘南一本は、市内では直売所での販売を中心にしている。今年度の出荷・生産は来年2月頃までを予定している。詳細・問合せはJA湘南あさつゆ広場【電話】0463・59・8304へ。

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