平塚市図書館協議会委員で、和菓子店「杵若」(黒部丘7の16)の代表を務める加藤利雄さん(71)が4月22日、神奈川県立図書館で県立図書館協会表彰を受けた。
この賞は、長年にわたり県内の図書館振興・向上に顕著な功績を残した団体や個人から選出される。加藤さんは、「平塚市民読書連盟」の代表として、図書館協議会委員を1975年から現在まで、通算5期10年務め、市内の図書館事業に数々の功績を残したことが評価された。
20代から読書連盟に所属し、約40年以上も活動に取り組んだ。読書連盟では、グループで課題本を読む読書会や文学散歩(バスツアー)、年に1度、作家を招いて講演会を図書館で開催するなど、多岐にわたる活動を行った。
「市民にとって、図書館は敷居が高い場所だった」と加藤さんは振り返る。昔は図書館事務の職員に声を掛けにくい雰囲気があったという。「図書館の棚から本を取るのも、勇気が要ることだった」という経験から「図書館の分館を作りたい」という思いがあったが、土地などの問題で断念。そこで「本が図書館から飛び出したらどうか」という、当時では「目玉」となる発想に至った。ライトバンで図書館の本を運び、現在の移動図書館「あおぞら号」の礎を築いた。
加藤さんは今後の図書館事業について「平塚の図書館だからこそできる『目玉となるもの』を生み出していって欲しい」と期待を寄せた。
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