イノシシから農作物を守ろうと、高根地区の住民と市が国の交付金を活用して全長800mの侵入防止柵を市内で初めて設置した。
防止柵は高さ1mのワイヤメッシュ製。農水省の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用、約86万円を資材購入に充てた。設置は地域住民や市、県職員ら延べ106人が作業にあたり、昨年11月から12月にかけて6回に分けて実施。壁伝いに動くイノシシの習性を考慮して、柵沿いに捕獲用の「箱わな」も設置された。
同地区は高麗山の麓という土地柄、2008年あたりからイノシシが増えはじめ、イモ類などへの農作物被害が頻発。同地区の逸見伸夫自治会長によると、「近年は民家の庭先に現れることもある」と言い、生活を脅かすとして市に対策を求めていた。
市全体では昨年度、27頭のイノシシを捕獲。農作物の被害額は約108万円だった。今年度は35頭が殺処分されており、このうち12頭が同地区で捕獲されている。市担当課は「土屋や吉沢地区での防止柵設置も検討していきたい」としている。
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>