北朝鮮によるミサイル発射の脅威が増すなか、平塚市は19日、県内初となる弾道ミサイルを想定した避難訓練を開催した。
国が今年4月、県などに通達した「弾道ミサイルの住民避難訓練」の要請を受け、市が毎年実施する総合防災訓練の一環で実施。約15分にわたり、ミサイル発射から通過までを想定して行われた。
「ミサイルが発射されたもようです。頑丈な建物や地下に避難してください」。午前9時15分、公園内に訓練用の「Jアラート」放送が鳴り響くと、参加した市民約200人は総合体育館に駆け込んだ。館内では市職員が「身を低くして安全を確保してください」と呼びかけ、安全確保の方法や防護姿勢を学んだ。
県作成のビデオ「弾道ミサイル落下時にとるべき行動例」も上映。「建物がない時は地面に伏せて頭部を守る」「屋内では建物の中央に移動する」など、有事の際の行動例を示した。
県危機管理対策課の上田尚弘課長は「ミサイルは発射から到着まで時間が短いので、とにかく身を守るために避難してほしい」と呼びかけ、訓練に参加した女性(59)は「聞き慣れないサイレンとミサイルは不安だが、もし発射された時には訓練通りに行動したい」と話していた。
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