県道の拡幅工事のため、2016年に真土神社(東真土)境内に社殿が移された芭蕉天満宮の例祭が26日、行われた。
菅原道真を祭神とする各地の天満宮が1月25日を「初天神」とし、入試を控えた受験生らが参拝しているのにちなみ、昨年から初天神の日にあわせて例祭を開いている。
例祭の儀式には住民約30人が出席した。真土神社の山本昇司総代は同天満宮について「道真公は学問の神様とされていますから、受験生にもお参りして欲しい。地域に親しまれる神社にしていければ」と話していた。
住民と移転を重ねた歴史
同神社は、静岡県富士宮市の芭蕉天神宮から分祀され、江戸時代から真土三谷地区住民の信仰を集めてきた。
同神社の社殿は、戦争や都市開発のあおりで移設を重ねてきた歴史がある。戦前に旧三谷地区が海軍火薬廠用地として接収され、集落が現在の西真土に移転。社殿も私有地の一角に移された。県道拡幅の際は、地域住民が地元の信仰や文化を守るため、社殿を真土神社の境内に移した。
真土神社顧問の伊藤栄雄さんは「芭蕉天満宮は戦争などで移転を余儀なくされた経緯がある。地元の神社を大切にすることは日本の文化。地域に親しまれるようになって欲しい」と話していた。
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