施設の老朽化により建て替え工事が進められている県動物保護センター(中島孝郎所長/土屋401)の開所が、当初予定の4月1日から2カ月ほどずれ込む見通しであることが分かった。
同センターによると、上下水道の衛生工事を請け負っていた東海氣熱(株)(小田原市)が今年1月から工事を中断、同社は破産手続きに入った。年明けから業者車両の往来が減るなど変化はあったものの、事前連絡もなく、工事中断は「寝耳に水」。新施設に搬入する物品の発注など引越しのスケジュールは白紙に戻った。
現行の施設に代わる「県動物愛護センター」の着工は、2018年1月。当初は今年4月1日の開所を予定していたが「竣工は4月末、開所は6月以降になるのでは」と中島所長。総工費17億6200万円のうち2億7千万円は寄付によるものであることから「多くの善意を頂き、県民の期待も大きいので、中断には憤りを覚える」と話す。
現在、センターには犬40頭、猫100頭ほどが暮らす。繁殖能力の高い猫の搬入がこの1年で40頭ほど増えたといい、ある職員は「今の施設は飽和状態」と内情を明かし、収容頭数の多い新施設の開所を待ち望んでいる。
県生活衛生部では、新たな事業者の選定を含め対応を検討中。担当課長は「一刻も早く工事を再開させたい」としている。
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